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中国語の会話を4ヶ月で習得できるオンライン教室|笠島式中国語コーチング

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使えるのはどっち?中国語検定とHSKのレベルや試験内容を徹底比較

blankこの記事を書いた人
中国語学習コーチ
笠島 稚子


blankさて、中国語学習を進めていく中で、「資格試験にもチャレンジしてみたいなぁ」と思ったことはありませんか?
実際に笠島式中国語コーチングを受けて下さる生徒さんのその殆どが、会話力UPだけではなく、同時に資格試験にもチャレンジされています。

とはいえ、中国語には「HSK」と「中国語検定」という二大資格がありますが、受験する際、どっちを受けたら良いのか?迷ったりすることもあるかと思うんですよね。
ですので、今回は私なりの見解も踏まえ、この2つの資格についてこれから比較しながらお伝えしていきたいと思います。

今後自分のキャリアや方向性を考えた時に、HSKと中国語検定のそれぞれの特徴や強みを理解していると、より具体的な計画を持って準備を進めていけますよね!?
こういった「検索力」はこれからの時代、何より自分らしく生きるために必要なスキルでもあります^^

ですので、自分らしいキャリアを築いていくために、今回の内容があなたの今後にお役に立てたらと思っています。

では早速スタートしていきましょう!

まずはHSKと中国語検定ですが、2つとも同じ中国語の試験ではありますが、大きくこんな違いがあります。

HSKとは?

hsk

HSKの特徴
・HSKとは、汉语(H)水平(S)考试(K)のピンインの頭文字で、中国語レベル試験を指す。
・世界中で実施されている国際的な中国語資格。
・中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である中外語言交流合作中心(中外言語交流協力機構)が主催し、中国政府が認定する資格。
・世界で行われている中国語の検定試験で最も受験者が多い。(全世界で875か所以上、118の国と地域で実施され、広く認知されている。)そのため、HSKの成績報告は、中国国内だけでなく、日本国内、そして世界中で公的証明として活用することができる。


HSKのサイトはこちら⇒https://www.hskj.jp/

中国語検定とは?

中国語検定

中国語検定の特徴
・日本国内のみで開催されていて、一般財団法人日本中国語検定協会が主催する中国語に関する検定試験。(略称は中検。)
・中国語の正確な知識を問う問題が出題されるため、日本語と中国語の相互翻訳力が求められる。
・日本国内ではHSKの次に受験者数が多い試験。(2018年はHSK34,018人、中検29,935人)


中国語検定のサイトはこちら⇒http://www.chuken.gr.jp/

つまり、簡単に言ってしまうと、HSKは全世界で開催されているグローバル資格で、実用的なコミュニケーションを想定した内容が出題されますが、中国語検定は、より正しい日⇔中の翻訳スキルが求められるということになるかと思います。

スケジュールの違い

そして、開催日にもこんな違いがあります。

HSKの年間開催数

開催地によるが、最大で年12回毎月実施。オンライン試験も実施中。

HSKの年間スケジュール:https://www.hskj.jp/schedule/

中国語検定の年間開催数

年に3回開催(3月・6月・11月)

中国語検定の開催スケジュール⇒http://www.chuken.gr.jp/

受験者数の違い

年間の開催回数の違いが直接的な原因かははっきりしませんが、受験者数に関しては最近こんな違いも出てきています。
※2019年のHSKのデータがないため、それ以前の直近3年での比較です。

HSKの受験者数の推移

2016年:25,904人
2017年:28,643人
2018年:34,018人
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中国語検定の受験者数の推移

2016年:33,061人
2017年:31,431人
2018年:29,935人
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ここ数年の推移を見ると、HSKの受験者数がここ最近一気に増加してきているのが分かるかと思うのですが、HSKを選択する目的・理由があると思うのですね。

では、なぜHSKなのか?HSKを受験する方がたのその目的を整理してみたいと思います。

(1)現在HSKは1級から6級に分かれていますが、冒頭でもお伝えした通り、HSKは全世界で875か所以上、118の国と地域で実施されているグローバル資格なので、「留学」・アジア圏での「就職」・「転職」に使え、日本国内外で幅広く認知されている。

(2)一方で中国語検定は、日本国内のみでしか使えない資格と言って良いでしょう。ですので、使用範囲が限定されているということと、開催回数が年に3回と少ないということの2点から、受験者数が減っている。

こういったことが理由として挙げられるかと思います。

ただ、中国語検定を受験するメリットもあります。それは後ほどお伝えしていきます。

合格の基準はそれぞれどんな感じ?

次に、HSKと中国語検定の合格の基準はどうなんでしょうか?

今まで笠島式中国語コーチングを受けて下さった生徒さんでこんな方が数名いらっしゃいました。

HSK4級には軽々一発合格出来たけれども、中国語検定3級にチャレンジしようと思ったら、リスニングが20点しか取れずに不合格だった、、ということだったのです。

比較表で比べてみると、HSK4級と中国語検定3級は同じレベルに相当する級なのに、なぜこんなことが起きるのか?

HSKは、リスニング・読解・作文の3つのパートをトータルで180点以上取れていれば合格出来るのに対し、一方中国語検定では、リスニングと筆記はそれぞれのパートで合格点に達していないと合格出来ないということなのですね。

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※中国語検定のリスニングと筆記パートの合格点については、級によって異なりますが、100点満点中合格点は、60点から85点となっています。合格点についての詳細はこちらをご参考ください。

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このことから、中国語検定の方がHSKより難しいということが分かるかと思います。

特に、日本人学習者からすると、読解のパートは同じ漢字文化を持つ私たちにとって、簡単に点数が稼げてしまうパートになります。
ですので、読解が高得点であれば、リスニングや作文のパートで多少点数が悪かったとしても、合格出来てしまうということが、逆にHSKの曖昧さにも繋がっていると考えています。

また、もともとHSK4級は中国の大学に留学できる最低レベルの級として、留学生に合格させるように出題されているため、キーワードさえ聞き取れれば点数が稼げます。

ですが、中検3級は日本人学習者の癖を知り尽くした日本人の先生が出題するので、ひっかけ問題が多く、文の意味を全部理解できないと高い点数は無理なのです。

上記の点から、今現在の本当の中国語力を測りたい、というのであれば、HSKよりも中国語検定にチャレンジしたほうが良いでしょう。

より正確な中国語力を測ることが出来るかと思います。

難易度を比較してみました!

HSKと中国語検定では、難易度の設定の仕方が違います。

HSKは一番簡単な級は1級で、一番難しい級は6級になります。一方、中国語検定では、一番簡単な級は準4級で、一番難しい級は1級になります。

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また、補足説明になりますが、今現在、HSK6級のリスニングは中国語検定1級のリスニングよりも表現が難しくなっていますが、全体的には問題設定が簡単なので、実際のところHSK6級は、中国語検定1級よりも合格しやすくなっています。

ですが、この数年間上級レベルの学習者(主に日本人、韓国人)から、「HSK試験の内容が物足りない。」という不満の声が上がっていたため(受験慣れしている東アジアの学習者ならではの悩みになりますが、)中外語言交流合作中心は、その声を真摯に受け止め、今後はHSK6級よりも更に難しい級を作り、最上級を9級まで増やす予定です。そうすると、例えばHSK8級は、中検1級のレベルを遥かに超えることになるでしょう。

実際問題、ここまでの上級レベルの試験が本当に必要なのか戸惑う部分もありますが、今後コーチングを受ける生徒さんの中からHSK9級試験の合格者が誕生することを今からワクワク期待しています。

ダブル受験について

中には、ダブル受験をする方もいらっしゃるかと思うのですが、受けたい級が同じ時間に実施されることがないようにこのような時間割になっています。ですので、ダブル受験される方にとっても安心して受験することが可能です。

ただ、長時間その試験会場にいる必要が出てきますので、当日、体調管理やその試験会場の雰囲気に呑まれないようにメンタルを整えておくことが重要なポイントとなってくるでしょう^^

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受験料の違い

受験料ですが、結構バカになりません。簡単な級であれば、安いですが、級が難しくなればなるほど高くなります。

ですので、「お試し受験」という受け方もあるかと思いますが、級が難しくなればなるほど、お試しをするにしても捨て駒にするにはもったいない金額になりますので、どちらにしてもある程度の準備が必要ですね。

受験料についても参考までに表を作っておきました。ご参考ください^^

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結局どっちを受験した方が良い?

今までHSKと中国語検定のそれぞれの特徴を書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?

あなたの目的に沿ってどちらを受験したら良いのかを決めていくことが大事になるかと思いますので、自分の目的をその都度明確にしていき、どちらを受けることが今の自分に向いているのか決めていきましょう^^

改めて、中国語検定とHSKのそれぞれの役割を整理してみます。

HSKが向いている方

・「留学」や「就職」「転職」などでHSKの資格が必要な方
・今後グローバルに活躍していきたいと思う方
・実用的な中国語の運用力を測りたい方

中国語検定が向いている方

・年3回の受験のタイミングに合わせられる方(中検1級の場合は、年1回11月のみ開催)
・文法や単語の知識をしっかりと身に付けたい方

私の実体験から思うこと

参考までに私自身の過去の学習経験の話しをさせて頂くと、私自身は中国語検定は受けたことがなく、ずっとHSK一択で試験を受けてきました。その当時、中国北京にいたので、HSKしか受けられなかったということと、中国語を武器にして就職や転職をしていきたいと考えていたので、その際にHSKの資格を使いたいという思いがあったからです。

ですが、今は教える立場になり、実際のところHSKにチャレンジされる生徒さんがやはり多いのですが、私自身は中国語検定3級までは中検で、それ以降のHSK5級以上はHSKでチャンレンジすることをオススメしたいと思います。

なぜなら、

中国語の基本単語や基本文法をすべて中国北京の現地で学んだ身としては、100%中国語で文法や細かいニュアンスを理解することはとても難しく、理解力に限度があると感じたためです。

ですので、入門から中級レベルまでは中国語検定で基礎を固めて、それ以降はHSKで実用的な運用能力を測っていくというのが一番良いと考えています。

もちろん、これをお読みのあなたには目的や都合もあるかと思いますので、それらを加味しながら、あなたにとってより良い資格試験の活用方法を考えて頂けたらと思います。

HSKと中国語検定に合格するための勉強法

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最後にHSKと中国語検定、どちらを選択するにしても受験するとなったら取り組まなくてはいけないのが勉強ですよね^^

では、HSKや中国語検定に合格するために、それぞれどのように取り組んでいったら良いのでしょうか?

ざっくりとにはなりますが、それぞれの特徴を踏まえた上で勉強方法を書いていきます。

HSKの勉強法

結論からお伝えすると、過去問題集を解くことが合格への近道になります^^

更に具体的には、日本人学習者の多くの方が課題と感じている、リスニングと作文のパートにどう取り組むか?がポイントになります。読解のパートは、日本人にとっては、傾向と対策が分かっていれば点数が稼げるパートと言えるでしょう。

では、リスニングと作文についての勉強方法ですが、まずリスニングは、傾向と対策に慣れること、そして単語量を増やすこと、問題を沢山解き、解いた後に聞きっぱなしにしないことがポイントです。

聞きっぱなしにしないというのは、解いた後に、聞き取れなかったところや間違っていた原因を探り、なぜ聞き取れなかったのか?なぜ間違っていたのか?を明確にしていくことが重要です。

それを疎かにしていくと、漠然と聞き取れた、なんとなくこんな意味なんじゃないかな・・・と曖昧なままにして次に進んでいくことになり、実力に繋げるのは難しいからです。

HSKのリスニングは問題量も多いため、時間内に解けなかったとしても割り切って次に問題に進む、といったようにして、出来るだけ時間内に解けるようにしていくということも大事ですね。

また、作文については、文法(語順)と単語力が必要になります。入れ替え問題であれば、答えや解説がありますが、級が上がるにつれて、文章を作ったり、字数制限がある中で作文をしたりする必要も出てきます。

出来るだけ、ネイティブの先生に見てもらいながら添削指導をしてもらえたら良いですね。
正しい語順で中国語を書く練習というのも日本人学習者に必要なトレーニングになります。

中国語検定の勉強法

結論からお伝えすると、こちらも過去問題集を解くことが合格への近道になります^^

傾向と対策を把握する、これが何よりも一番重要だからです。

更に中国語検定の場合、日本人学習者が中国語を勉強する上で、間違いやすい問題を出してきます。それがHSKと異なる点になります。対象者が日本人学習者のみ、というのが中国語検定の特徴です。

ですので、HSKでは出題されないようなピンインの問題や、単語の意味を正確に把握していないと解けないような類義語の問題なども出題されます。

ですので、中国語の基礎知識をいかに正確に理解出来ているかを問うてくるのが中国語検定だと思って下さい。

最後に

いかがでしたでしょうか?

比較してみると、それぞれの特徴や性質の違いが分かったかと思います。

どちらが良い・悪いではなく、今のあなたの目的に合った資格試験を上手に活用し、本当の中国語力を付けていきながら、あなたが実現したい中国語ライフを実現していって下さい^^

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました!

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笠島 稚子(笠島式ビジネス中国語コーチング代表)

日本で社会人経験後、中国北京師範大学に留学。その後、現地大手日系企業にて、通訳や翻訳を経験。中国語学習歴10年以上の長く苦しい経験から、これから中国語を学ぶ方は楽しく短期間でマスターし、自分の活躍するフィールドを日本だけではなく、アジアにも広げて欲しい、そんな想いから笠島式中国語コーチングメソッドを開発。日本人学習コーチとネイティブ講師の業界初!のWサポートで、メンタル面と知識面両方の悩みを解決し、成果を出すプログラムを提供中。