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【実体験】日本とはこんなに違う!中国の子育て環境

【実体験】日本とはこんなに違う!中国の子育て環境

みなさんこんにちは、中国在住の成守です。

みなさんは「中国の子育て」と聞くとどんなイメージを待つでしょうか?同じアジアの国だし、文化や生活習慣も似ているからだいたい同じような感じかな?そう思う方がいるかもしれませんが、実際に中国に来てみるといろいろな違いがあることに気づかされます。

今回はわたしの日本と中国の両方で子育てをした実体験をもとに、中国での子育ては日本とどんな違いがあるのか、中国らしい子育てとはどういったものなのか、みなさんにご紹介したいと思います。

中国の子育て環境

日本から中国に来て子育てしている日本人はとても多いです。駐在員である配偶者に帯同してきた人や、わたしのように日本で中国人と結婚、出産してから中国で生活するようになった人などさまざまです。

実際に中国で子育てをするようになった日本人は、中国は日本と比べて子育てがしやすいと声を揃えて言います。

では、いったい中国のどんなところが子育てしやすいと思わせるのでしょうか?

とにかく子どもに優しい

中国の街中で子どもを連れているとよく知らない人から声をかけられます。かわいいね!とか何歳?と声をかけられておしゃべりに発展することは日常茶飯事です。子連れがたくさん集まる公園は大人たちの社交の場所になっています。

また、子どもと一緒に地下鉄やバスに乗ると必ず誰かが席を譲ってくれます。どれだけ離れたところからでも、ここに座って!と声をかけてくれるのです。見て見ぬふりをすることは決してありません。子連れだけでなくお年寄りにも席を譲るのは当然で、中国の人はそういう習慣が身についています。

中国の地下鉄やバスは少し運転が荒いときがあり、やはり子連れで立ったままというのはとても危険なので満車の中に乗り込んでも席を譲ってもらえるのはとても助かります。

家族みんなで子育て

中国では祖父母が孫の面倒を見るのが一般的です。

同居して仕事で家にいない日中にサポートしてもらっている家庭もあれば、子どもだけ祖父母の家に預けて両親は都市部で仕事に打ち込むという家庭も少なくありません。

中国は結婚、出産後も仕事を続ける女性が多いですし、子どもの教育費や家のローンなどにもコストがかかるため夫婦共働きである家庭がほとんどです。

経済が発展するにしたがって最近では専業主婦も増えていますが、それでもやはり祖父母からのサポートがあるのが一般的で、いわゆるワンオペ育児という言葉は中国で耳にすることはありません。なにより子どもの面倒を見るのが母親だという意識が薄いです。

子どもの両親は普段仕事に打ち込むことができるためキャリアを諦める必要はありません。平日は自分たちで面倒を見ない分、退勤後や休日は自分たちで世話をし、子育てを楽しんでいるイメージがあります。

我が家は日本にいた頃と同じように夫婦で子どもの面倒を見ていますが、ちょっと休みたいな、気分転換に旅行したいなと思ったときは夫の父母に子どもの面倒を見てもらうことがあり、彼らも孫がいつ来るかと楽しみにしています。

中国流の子育て

日本で子育てを経験してから中国に来ると、日本とは違った中国の子育てに隣の国なのにこんなに違うものなのかと驚くことがあります。

子供に厚着させる?

厚着をする中国の子供中国では中医学が生活の中に浸透していて、寒さは子どもにとっても大人にとっても大敵とされており、子供にはとにかく厚着させます。

そんな中国では生まれた頃から夏場でも靴下を履かせるのが一般的。日本ではよほど寒くない限り靴下は履かせませんよね。同じ感覚で中国の街を歩いていると、きっと「靴下を履かせなさい」と知らない人に声をかけられること間違いなしです。

また、もうひとつ中国ならではなのが、冬の寒い時期になるとズボンは2枚重ねて履かせることです。内側に薄いズボンと、その上に綿の入った厚いズボンを重ねて履かせます。暖かそうですが、暑くないかな?と心配になることがあります。

最近では厚着させるのもよくないと認識する人もいますが、やはり小さい子がモコモコとたくさん着込んでいる姿を見かけることが多いです。

育児グッズは海外メーカーで

中国人は国内の製品に不信感もあってか、育児グッズは海外メーカーのものを好む人が多く、スーパーや子ども用品店に行っても、ミルクやおむつ、離乳食など海外メーカーのものであふれています。

中国メーカーのものより値段は張りますが、子どものものは高くても質が良いものをと思っている人が多いのも中国子育ての特徴ではないかと思います。

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また、育児グッズのみならず、絵本も海外のものが人気です。書店で児童書の棚を見てみると、海外作家の翻訳本が多いことに気づきます。日本人作家の作品もとても人気があり、日本でおなじみの作品を見かけることもしばしばです。

そのほかに、赤ちゃんのうちに髪を剃ることや、指しゃぶりさせないなど違いをあげはじめるときりがありません。

中国で子育て、これが困ったな

子育てがしやすい環境が整っている中国ですが、設備的には子連れに優しいとは言えない面がまだまだ多く、ここが改善されたらいいのにと思うことがよくあります。

地下鉄駅にエレベーターがない

中国では配車サービスが非常に発達しており、子どもがいるとこのようなサービスを利用して外出するのが非常に便利ですが、地下鉄やバスに乗る機会もやはりあります。

月齢の低い子どもの場合はベビーカーで地下鉄に乗ることもありますが、中国では地下鉄の駅にエレベーターがないことがありとても不便です。エレベーターはあるのになぜか地下鉄のホームと改札の外が繋がっているという経験もしたことがあります。

エレベーターがないとなると、ベビーカーを担いで階段を上り下りすることになるんですが、そんなときも近くにいる人が助けてくれます。

おむつを変える場所が少ない

以前、上海の中心部の商業施設が集まったところに子供を連れて出かけたことがあったのですが、おむつ台を探すのに苦労したことがあります。

とくに子どもの月齢が低いころに外出すると、おむつを変えるスペースが見つからないと困ってしまいますよね。寝かせた状態でおもつを変える必要がある場合はとても不便で、わたしも子どもが半年ぐらいのときに上海に短期間ステイしたことがありますが、その状況を知ってからはあまり積極的に外出しませんでした。

新しくできたショッピングモールのようにおむつ台を備えているところも増えており、外出しても不便に感じないような環境に整いつつあります。

子どもが気軽に遊べる場所がない

中国では児童館というのはあまり見たことがありません。室内で子供を遊ばせるとなると、ショッピングセンターの中にある有料の遊び場や儿童餐厅という大型のキッズカフェなどでしょうか。日本では近所にあった図書館も気軽に行けるような場所にありません。

また子どもが遊ぶような遊具や砂場がある小規模な公園も日本よりは少ないように感じます。外で遊ぶならマンションの敷地内位にある遊具で遊ぶか、大型の公園に行くことが多いです。

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まとめ

日本ではワンオペ育児や保育園の不足が問題になっていますが、中国の子育て環境が子どもの世話をする人にとってどれだけ助けになるかお分かりいただけたのではないでしょうか。

中国に来て子育てするようになって最初はその違いに戸惑ったこともありますが、この環境や空気感が中国の子どもたちが健やかに育つ下地になっているのだと日々感じています。

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成守萌

学生時代に中国から来日した留学生たちとふれあう中で中国に興味を持ち中国語の勉強を始める。社会人を経て上海で語学留学も経験。2019年秋より中国人の夫と当時1歳4ヶ月の子どもとともに中国で暮らし始める。中国在住の日本人という視点から中国生活のあらゆる側面を現地からお届けします。