【現地写真つきレポ】中国人の食事事情|一般家庭でも毎日中華料理?
2021-03-29 中国のビジネスや文化・マナー
みなさん、こんにちは。
今回は中国現地で普段どんな食事がされているのかを、中国在住の成守がお話しさせていただきます。
中国の国土は日本の約25倍もの広さを持ち食文化も多種多様ですが、今回は夫の出身地である江蘇省周辺のものをメインにご紹介していきます。
私たち日中夫婦が普段中国現地でどんな食生活を送っているのか、リアルなレポートをしていきたいと思います^^
お酒事情に関してはこちらの下記の記事もお読みください!
関連リンク→「中国語のお酒事情|白酒やビールなどの種類や飲み方をまとめて紹介!」
それでは、早速スタート!!
日本的中華と本場中華の違い
さて早速ですが、この記事を読んでくださっているあなたは、中華料理といえばどんなものを思い浮かべますか?
日本でも中華料理は身近な存在ですよね。日本の中華料理のお店は、日本人が経営しているところや、中国人が開く本格的なお店など、至るところに見かけます。
また、スーパーでも中華の素が売られているので、自宅で簡単に中華をつくることもできます。
わたしが日本にいた頃は、近所に中国人がやっているお店が多かったのでよく食事をしに行っていましたが、中国人がつくる本格中華ではあるものの、日本人好みの味つけにしているところが多いように感じました。
では、日本で食べられる中華と中国で実際に食べられているもので何が違うのかというと、味はさることながら、“香り”も大きく異なっています。
中国の市場やスーパーには日本では目にしたことのない調味料や香辛料などが沢山あり、できあがった料理からは和食ではまずしないような香りがします。
また、中華といえばニンニクのイメージですが、どちらかというと小葱をよく使っています。
ネギを使うのは香りづけのためで調理の最後に軽く炒める程度ですが、ほとんどすべてのおかずに入っています。
市場や八百屋で野菜を買うとおまけで小葱をつけてくれます。それぐらいネギは中華料理にはかかせないのです。
中国人の自宅での食事
中国人が自宅で作って食べるものは、やはり中華料理です。
ハンバーグやカレー、パスタなど日本で小さい頃から家で食べてきた洋食が中国人家庭の食卓に上がっているのをまず見たことがありません。
朝は軽くすませ、昼や夜は大皿に盛ったおかずが5、6品とスープ、それをご飯片手にみんなでつつき合って食べます。
中国は日本より食材が安く手に入るので、写真のように豪快に野菜を使うことができます。野菜の種類も豊富です。
お肉は薄切りや細切れはないので、大きな塊を買って自分でカットする必要があります。魚は海鮮ではなく、川で獲れたものです。
夫の父母など50代からそれ以上の人は外食をあまりせず、食べ慣れた数種類のおかずを日替わりで作って食べているような印象です。新しいメニューが食卓に上がることはほとんどありません。
とくに毎食必ず食卓に上がるのは、炒青菜(青菜炒め)です。
これは四川省出身の友人が作ってくれました。
四川といえば辛いものを食べることで有名ですよね。気候的なこともあり、自宅で作って食べるものにも唐辛子は欠かせないそうです。
四川省のその友人の彼女と一緒に外食をする時もあるのですが、彼女が頼んだものにはすべて唐辛子が入っているので、四川省の人って本当に毎食辛いものを食べるんだなあとしみじみ実感しました。
外食でも中華?
中国でも和食やイタリアンなど、中華以外の食事を楽しむことはできます。中華料理が圧倒的に多いものの、都市であればあるほど外食のバリエーションは多いです。
しかし、中華以外のものはあたりはずれが多いというのが正直なところ。
わたしは確実においしいものを食べたいときは中華を選びます。また、家族で誕生日祝いなどで外食する時もいつも中華です。
テーブルいっぱいの食べきれないほどの量を頼んで、食事の終わりに持ち帰り容器に入れるのも見慣れた光景です。
中国的朝ごはん
わたしが中国で食べる朝食はワンタン、マントウ(肉まん)、おかゆ、麺であることが多いです。
気分に合わせて好きなものを食べます。
また、朝ごはんを提供しているお店ではさまざまなものが売られており、出勤前の人が買っていく様子も見られます。その中でも「油条(ヨウティヤオ)」と「豆浆(トウジャン)」は定番中の定番なので、聞いたことがある人もいるかもしれません。
朝食も地域の特色があらわれやすいものなので、訪れたことのない都市でご当地ならではの朝食で一日を始めるのも楽しそうですね。
欠かせないスープ
中国のスープは鍋ごとテーブルに置き、各自で自分のタイミングでよそって食べます。
食事のときに使う茶碗は基本的に一つなので、先にスープを飲んで体を温めるか、ご飯を食べたあとの空になった茶碗にスープをよそって飲みます。
スープの中身は鶏、排骨、鳩などの肉や、魚のときもあります。
肉のスープを作る時は、骨がついたままぶつ切りにした肉を下茹でしてから、一度洗って汚れを落としてからじっくり煮込みます。そこに野菜を入れて、味を調整したら出来上がりです。
中華料理はあぶらっこい!でも実際は・・・
中華料理ってあぶらっこいから太りそう…そんなふうに思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際に中国で生活してみて思うのは、中華ってとてもヘルシーな食事ではないかということです。
おそらく日本で作られる中華は、ゴマ油で炒めるためにあぶらっこくなっているのです。
中華料理はゴマ油を大量に使うと思われているかもしれませんが、ゴマ油はあくまでも香りづけのためなので、調理の最後に数滴か一筋入れるだけです。
こちらの家族が作るおかずはとにかくヘルシー。あぶらっこいと思ったことは一度もありませんが、油はやはりたくさん使っています。
こちらの火力はかなり強く、強火で一気に調理します。火力が強いので食材が鍋に焦げつかないようにする目的で油を多く入れます。
また、油が多いほうが香り高くなるという理由もあるようです。
油を大量に使うためか、中国の市販されている油の規格は5Lです。油の種類も多いため大きなボトルがスーパーでずらりと並ぶ光景は圧巻です。
まとめ
中国現地の食事は、みなさんが日本で食べる中華料理と比べていかがでしたか?
日本ではほんの少しの油で食事を作っていたわたしですが、こちらでは鍋ヒタヒタの油を使うようになり、すっかり油に対する考えが変わりました。
中国語で「おいしそう!」は「好香!」といいます。直訳では「いい香り!」ですね。
このことからも、中国料理は香りを大事にしていることがわかります。
大量の油を使うことや、ネギやニンニク、生姜などの薬味、さまざまな香辛料を使うのもすべてこの「好香!」に繋がっているのだと感じます。
おいしそうな中華料理を前にしたら、ぜひ「好香!」と言ってみてくださいね♪
それでは、今回はこの辺で。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

成守萌

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